「ごめん。私があの日、あんな気合い入れておしゃれして行ったから、デートだと思われちゃったんだよね」

「いや、俺が週末に呼び出したのが悪いんだ。だからこんなことに…」

ピロンと、今度はラインの音がした。
グループラインでもあの写真が話題となっている。

「……それでさ、この投稿についてなんだけど」

「…うん」

私は俯いたまま、ほぼ無意識に相槌を打った。

「この投稿、本当にしちゃわない?」

「…………え?」

凪は照れたように頭をかいた。

「あー、もっとかっこよく言いたかったんだけどなぁ…」

凪はこちらに向き直る。

「好きです。俺と、付き合ってください」

さっきまで頭の中に渦巻いていたたくさんの考えが、フッと消えた。