短編恋愛物語その①

その日、凪は『夜道は危ないから』家まで送ってくれた。

「じゃあまた明日」

「またね」

パタンとドアを閉じると、シンとした沈黙が流れた。
でも、私の耳には心臓の爆音が鳴り響いていた。ジンワリ顔も熱い。
………なんで?

この時の私はまだ知らなかった。

この疑問と、今日の買い物が大きな嵐を呼ぶことを。