短編恋愛物語その①

凪は、その手があったか!とでも言わんばかりの笑顔を浮かべた。
案外単純なんだなぁ。

その後は、たくさんの協議の末プレゼントは
新しい筆箱になった。
流行りのデザインが取り入れられていて、かといって派手過ぎないおしゃれなもの。

「ありがとう。本当に助かった」

「全然大丈夫だよ。ていうか、カフェの代金支払わせちゃってごめんね」

「こっちが呼び出した側だから。それくらい払わせて。本当に助かったんだからさ」

凪は綺麗な顔を微笑ませて首をちょっと傾げた。顔面凶器。

「いやぁ、私なんて何にもしてないし」

「命はキッパリ意見を言ってくれるから助かるんだよ」

なんだか照れくさい。こんなに嬉しい褒められ方をされたのはいつぶりだろう。