こちらの作品は番外編『俺の愛の証明』の続きです。
◇ ◇ ◇
あの日から羽山さんが
『瑠』 『美』 『命』
のインナーシャツを毎日会社に着て行ってくれて…
私は嬉しい。
オフィスが離れてても愛されてるような実感が湧く。
私も、伝えないと…
私の愛を。
そして私は"それ"を注文した。
「うん、悪くないかも!」
私はこっそり隠して会社に行った。
会社に着いて暫くしたら、羽山さんに呼び出された。
「お前なんでそんなTシャツ着てるんだよ!同じ部署の奴らに揶揄われてるんだぞ俺は」
羽山さんは何故か怒っている。
「えーそんなの気にしなくていいじゃないですか。羽山さんの業務に支障ないですよね?」
私のTシャツ
"Tetsuji Love"
アルファベットで胸元にプリントされてる。
パステルカラーだし、文字は白だし、ちゃんと読まないとバレないはずなのに。
「なんでバレたんですかね」
「読もうとするだろ…気になるやつは。一人わかったら広まるんだよ」
「私これ結構気に入ってるんですけど」
デザインもかわいいし。
「頼むからもうやめて。やり過ぎるとまずい」
まあ、他の人が同じ事したら、呆れるかもしれない。
「わかりました。これは休みの日だけ着ます」
ちょっと落ち込んだ私はそのままデスクに戻ろうとした。
その時羽山さんに肩を掴まれた。
「家で言って」
そっと囁やいた後、羽山さんは何事もなかったかのように行ってしまった。
うずくまって悶えてしまった。
「天川さん大丈夫!?」
通りかかった他の社員の人に心配された。
「大丈夫です…ちょっと胸が苦しくなっただけです」
──家に帰った後
羽山さんが全然帰ってこない………
私は愛を叫ぶ準備は万端だった。
その時スマホに通知が来た
『ごめん、鈴木に割と真剣な相談されて、ちょっと聞いてから帰る』
鈴木さん、余計な事しないでー!
今は毎日会えるけど、それでも平日はあまりゆっくり話す時間もないのに!
私は悲しくて寝る準備をしてもう寝てしまおうとしていた。
暫くしたら、玄関のドアが開いた音がした。
ゆっくりと羽山さんがベッドに近づいて来た。
「瑠美…」
私は亀のように布団にくるまっていた。
「遅くなってごめん」
「………別に大丈夫ですよ」
その時思い切り、布団を剥がされた。
「え!?」
羽山さんは──
酔っている。目が虚だ。
「ねぇ、言って?あの言葉」
それは約束したけど、私は今それを言う気分じゃない。
「また今度…言えそうな時に言います…」
酔っ払い羽山さんが覆い被さってくる。
「言って」
耳元で囁いてきた。
私の心は溶けてしまった。
「哲治、好き…」
恥ずかしい、顔を覆って耐えていた。
「俺の目を見て言って」
両手を掴まれてしまった。
これは拷問…!!
なぜ待たされた私がこんな目に!
いやあの時は言う気満々だったけど…
「哲治、好き」
「もっと言って」
酔っ払い羽山さんは許さない。
「哲治好き…!」
「だめ、もっと、ちゃんと、心を込めて言って」
これ以上どうすれば…!
「羽山さんはどうすれば満足するんですか?」
いつのまにか羽山さんがYシャツを脱いで『瑠』『美』『命』のシャツになっている。
「何も言わなくても瑠美が勝手に言うようになってほしい」
羽山さんは普段は冷静沈着なのに、ふとした時に愛を確かめようとしてくる。
その理由はわかってるんだけど。
でも!
「羽山さん、私あのTシャツ着てる時点でわかりませんか!?正々堂々と『Tetsuji Love』してます!」
これも私の愛の証明だ!
「そうだな…瑠美はちゃんと俺への気持ちを表現してくれてる」
羽山さんが安心した顔をしていて、私も安心した。
「じゃあ、俺からの愛を受け取って」
「え?」
◇ ◇ ◇
その後、羽山さんからしっかり深い愛を受けとった。
二人ともTシャツを着てなくても、ちゃんと心は通じ合っている。
「瑠美、ちゃんと言えたね」
羽山さんの怪しげな笑み。
「羽山さん…シラフですよね?」
「…どっちでしょう」
たまに私の事揶揄ったりもしてるけど、
私しか知らない羽山さんを毎日独占できるだけで、私は幸せだ。
──fin

◇ ◇ ◇
あの日から羽山さんが
『瑠』 『美』 『命』
のインナーシャツを毎日会社に着て行ってくれて…
私は嬉しい。
オフィスが離れてても愛されてるような実感が湧く。
私も、伝えないと…
私の愛を。
そして私は"それ"を注文した。
「うん、悪くないかも!」
私はこっそり隠して会社に行った。
会社に着いて暫くしたら、羽山さんに呼び出された。
「お前なんでそんなTシャツ着てるんだよ!同じ部署の奴らに揶揄われてるんだぞ俺は」
羽山さんは何故か怒っている。
「えーそんなの気にしなくていいじゃないですか。羽山さんの業務に支障ないですよね?」
私のTシャツ
"Tetsuji Love"
アルファベットで胸元にプリントされてる。
パステルカラーだし、文字は白だし、ちゃんと読まないとバレないはずなのに。
「なんでバレたんですかね」
「読もうとするだろ…気になるやつは。一人わかったら広まるんだよ」
「私これ結構気に入ってるんですけど」
デザインもかわいいし。
「頼むからもうやめて。やり過ぎるとまずい」
まあ、他の人が同じ事したら、呆れるかもしれない。
「わかりました。これは休みの日だけ着ます」
ちょっと落ち込んだ私はそのままデスクに戻ろうとした。
その時羽山さんに肩を掴まれた。
「家で言って」
そっと囁やいた後、羽山さんは何事もなかったかのように行ってしまった。
うずくまって悶えてしまった。
「天川さん大丈夫!?」
通りかかった他の社員の人に心配された。
「大丈夫です…ちょっと胸が苦しくなっただけです」
──家に帰った後
羽山さんが全然帰ってこない………
私は愛を叫ぶ準備は万端だった。
その時スマホに通知が来た
『ごめん、鈴木に割と真剣な相談されて、ちょっと聞いてから帰る』
鈴木さん、余計な事しないでー!
今は毎日会えるけど、それでも平日はあまりゆっくり話す時間もないのに!
私は悲しくて寝る準備をしてもう寝てしまおうとしていた。
暫くしたら、玄関のドアが開いた音がした。
ゆっくりと羽山さんがベッドに近づいて来た。
「瑠美…」
私は亀のように布団にくるまっていた。
「遅くなってごめん」
「………別に大丈夫ですよ」
その時思い切り、布団を剥がされた。
「え!?」
羽山さんは──
酔っている。目が虚だ。
「ねぇ、言って?あの言葉」
それは約束したけど、私は今それを言う気分じゃない。
「また今度…言えそうな時に言います…」
酔っ払い羽山さんが覆い被さってくる。
「言って」
耳元で囁いてきた。
私の心は溶けてしまった。
「哲治、好き…」
恥ずかしい、顔を覆って耐えていた。
「俺の目を見て言って」
両手を掴まれてしまった。
これは拷問…!!
なぜ待たされた私がこんな目に!
いやあの時は言う気満々だったけど…
「哲治、好き」
「もっと言って」
酔っ払い羽山さんは許さない。
「哲治好き…!」
「だめ、もっと、ちゃんと、心を込めて言って」
これ以上どうすれば…!
「羽山さんはどうすれば満足するんですか?」
いつのまにか羽山さんがYシャツを脱いで『瑠』『美』『命』のシャツになっている。
「何も言わなくても瑠美が勝手に言うようになってほしい」
羽山さんは普段は冷静沈着なのに、ふとした時に愛を確かめようとしてくる。
その理由はわかってるんだけど。
でも!
「羽山さん、私あのTシャツ着てる時点でわかりませんか!?正々堂々と『Tetsuji Love』してます!」
これも私の愛の証明だ!
「そうだな…瑠美はちゃんと俺への気持ちを表現してくれてる」
羽山さんが安心した顔をしていて、私も安心した。
「じゃあ、俺からの愛を受け取って」
「え?」
◇ ◇ ◇
その後、羽山さんからしっかり深い愛を受けとった。
二人ともTシャツを着てなくても、ちゃんと心は通じ合っている。
「瑠美、ちゃんと言えたね」
羽山さんの怪しげな笑み。
「羽山さん…シラフですよね?」
「…どっちでしょう」
たまに私の事揶揄ったりもしてるけど、
私しか知らない羽山さんを毎日独占できるだけで、私は幸せだ。
──fin




