オンラインゲームのフレンドは直属の上司だった

その日、羽山さんの過去の彼女の話を聞いてしまって凹んでた私は、具合が悪いとの事で、今日はゲームを休む事にした。

しかし、こっそりログイン状態を隠して、ゲームの中にいた。

何か気がまぎれることを探していた。

いつも遊んでるサーバーだと見つかる可能性があるから、いつもいかないサーバーに行った。

全く雰囲気が違う。

私達がよく遊ぶサーバーはプレイヤーが少なめだ。

今いるところはワイワイしている。

よく行く町だけどフラフラ歩いてみた。

そしたら、私と全く同じ、エルフの女の子で、髪型も同じのキャラがいた。

装備を見た感じ、初心者だと思った。

そのキャラを見ると、まだこのゲームを始めたばかり事を思い出した。

あの時、ハヤテと出会って、ドキドキとワクワクの連続だった。

まさか上司だとはつゆも知らず…。

あの時、ハヤテと出会わなかったら、私はどうしてたんだろう…。

たぶん、途中で飽きてやめていただろうな…

また最初の時の楽しく冒険してた時に戻りたいなーと思い出に浸っていたら、そのキャラが近づいてきた。

『その装備かわいいね』

声をかけてくれた。

ゲームだけど話しかけてもらえるのは純粋に嬉しい。

『ありがとう!もしかしてゲーム初心者?』

試しに聞いてみた。

『うん、今日始めたばかり』

よし…私も誰かの役に立ちたい!

余計な事考えたくないし!

そのキャラに"手伝いたい"と言ったら、"嬉しい!ありがとう"と言われた。

よし!先輩として頑張ろう!

と気合を入れて、そのキャラを全力でサポートした。

………でも割とそのキャラはゲームが得意みたいで大して役に立てなかった…。

私ってゲームセンスないのかも…!!

また落ち込んでしまった。

そのキャラに最後にお礼を言われて、解散した。

あまり役に立てなかったけど…

楽しんでくれたなら嬉しいな…

そして一人になった時に、無性にハヤテに会いたくなった。

いないだろうけど、二人の家に戻ってみた。

羽山さんの元カノの事は気になるけど…

今は私を好きだと言ってくれてる。

それだけでいいんだ。

やっと気持ちを切り替えられた。

その時、ふと目の前にハヤテが現れた。

そしたらスマホに着信がきた。

『なんでいるの??』

羽山さんの声に安心してしまい…

「会いたかったです…」

と半泣きだった。

そして、羽山さんに本当の事を話した。

「気にはなると思うけど、過去の事だから。今は瑠美が好きだし」

「はい…」

羽山さんから直接聞けて少し安心した。

「それより…。鈴木が瑠美に手を出そうとしてる事が気になる」

「私は羽山さんが好きなんで、気にしなくていいですよ」

寝る前にハヤテに会えてよかった。

やっぱり二人でエタクエにいる時が一番安心する。

「…クリスマス、どっか行くか?」

「え!?」

まさか羽山さんから誘ってくれるとは思わなかった…

「いいんですか…?」

「近くは見られる可能性もあるから、遠くでいいところ探そうかと」

嬉しい…

羽山さんといられるならどこでもいい…

「ありがとうございます。楽しみです」

あまるとハヤテはそっとキスをした後、私達はゲームから出た。