やっと──
羽山さんが出張から帰っきて、明日から出社してくる。
やっとハヤテも帰ってくる…。
たった数日だったのに、何ヶ月も離れていた気持ちになっていた。
明日が楽しみだな…と思いつつ、明日からまたハヤテに会えると思うと嬉しくて、ログインして、色々冒険のために準備をしようとしていた。
『ただいま』
ハヤテから突然チャットがきた。
え?
明日から羽山さん出社…
あ、でももう帰ってきてるのか…!
私は帰ってきた事が嬉しくて嬉しくて、いても立ってもいられなくなって、ハヤテがいる場所まで飛んで行った。
ハヤテはログインしたばかりだった。
あまるが走る、全力で。
『ハヤテおかえり!』
嬉しさのあまり、あまるはハヤテに思い切りアタックしてしまって、すり抜けて行った…
久々に会ったハヤテが、あの時とは違って見えた。
とても大切な人が帰ってきたっていう気持ちになった。
色んな気持ちが込み上げてきて、思わず涙が溢れそうになった。
嬉しさのあまり、
あまるはハヤテに抱きついていた。
正確にいうと、単にハヤテのキャラに少し重なっている程度。
『ハヤテ会いたかった!』
ハヤテはびっくりしていたけど、そのままでいてくれた。
『俺もあまるに会いたかった』
ただ、画面であまるとハヤテが寄り添ってるのを見て胸がいっぱいだった。
自覚してしまった。
あまる…私は、ハヤテが好きなんだと。
その日はハヤテに会えた嬉しさと余韻にずっと浸っていて、そのまま特に何もせず、ゲームを終えてしまった。
◇ ◇ ◇
次の日、会社に出社する時、あんな事をしてしまった事を恥ずかしく思って、羽山さんと会うのが怖かった。
エレベーターのドアの前でモタモタしてると、後ろから誰かが来た。
「おはよう」
振り返ったら羽山さんだった。
いつもと変わらない雰囲気だけど、目はとても優しかった。
「おはようございます…」
羽山さんを見たら、ハヤテに会えた時の気持ちがまた湧き上がってしまった。
でもここは会社。
仕事場だし、羽山さんとはそういう関係ではない。
あくまでゲームの中の…
バーチャルな二人が寄り添ってただけだ。
そのままオフィスに入ろうとした時、羽山さんに呼び止められた。
「ちょっとこっちに来て」
なんだろう…
羽山さんについて行って、フロアの非常階段の扉の向こうまで行った瞬間──
羽山さんに抱きしめられた。
びっくりして、声が出なかった。
ただ、耐えようとしていた想いが込み上げてきてしまって。
「会いたかったです」
と言ってしまった。
「俺も」
羽山さんの言葉に安心した。
幸せだった。
羽山さんが、私に会いたいって思っていてくれていた事が、凄く嬉しかった。
私は羽山さんの事がたぶん好きなんだ…。
あまり知らないのに。
「私、羽山さんの事…よくわかりません。でも好きになってしまったかもしれません…」
馬鹿正直に言ってしまう。
「俺も、天川の事よく知らない。だけど、俺もそうかもしれない」
よく知らないのに…羽山さんと私は抱き合っている。
「私、羽山さんの事ずっと何考えてるかわからなくて、ちょっと距離置いてたりしてました」
「元から何も考えてなくても、避けられる事はあるし、あまり思った事言わないからな」
羽山さんから他人を寄せつけないオーラを感じる事はあるけど…特に意識してるわけではなかったのか…。
あまり表情がなくて、心が読めなくて、そう思っちゃってたんだけど…。
今は違う。
わかりたいって思う。
知りたいって思う。
もっと一緒にいたいって。
このままずっとこうしていたかったけど…
流石に仕事が始まってしまうから、別々に歩いて席についた。
この関係をなんて呼べばいいかわからないけど、"あまる"と"ハヤテ"はゲームの外でも触れてしまった。
私はハヤテだけじゃなくて、羽山さんも好きになってしまった。
これからどうなってしまうんだろう。
羽山さんを遠目に見ながら考えていた。
羽山さんが出張から帰っきて、明日から出社してくる。
やっとハヤテも帰ってくる…。
たった数日だったのに、何ヶ月も離れていた気持ちになっていた。
明日が楽しみだな…と思いつつ、明日からまたハヤテに会えると思うと嬉しくて、ログインして、色々冒険のために準備をしようとしていた。
『ただいま』
ハヤテから突然チャットがきた。
え?
明日から羽山さん出社…
あ、でももう帰ってきてるのか…!
私は帰ってきた事が嬉しくて嬉しくて、いても立ってもいられなくなって、ハヤテがいる場所まで飛んで行った。
ハヤテはログインしたばかりだった。
あまるが走る、全力で。
『ハヤテおかえり!』
嬉しさのあまり、あまるはハヤテに思い切りアタックしてしまって、すり抜けて行った…
久々に会ったハヤテが、あの時とは違って見えた。
とても大切な人が帰ってきたっていう気持ちになった。
色んな気持ちが込み上げてきて、思わず涙が溢れそうになった。
嬉しさのあまり、
あまるはハヤテに抱きついていた。
正確にいうと、単にハヤテのキャラに少し重なっている程度。
『ハヤテ会いたかった!』
ハヤテはびっくりしていたけど、そのままでいてくれた。
『俺もあまるに会いたかった』
ただ、画面であまるとハヤテが寄り添ってるのを見て胸がいっぱいだった。
自覚してしまった。
あまる…私は、ハヤテが好きなんだと。
その日はハヤテに会えた嬉しさと余韻にずっと浸っていて、そのまま特に何もせず、ゲームを終えてしまった。
◇ ◇ ◇
次の日、会社に出社する時、あんな事をしてしまった事を恥ずかしく思って、羽山さんと会うのが怖かった。
エレベーターのドアの前でモタモタしてると、後ろから誰かが来た。
「おはよう」
振り返ったら羽山さんだった。
いつもと変わらない雰囲気だけど、目はとても優しかった。
「おはようございます…」
羽山さんを見たら、ハヤテに会えた時の気持ちがまた湧き上がってしまった。
でもここは会社。
仕事場だし、羽山さんとはそういう関係ではない。
あくまでゲームの中の…
バーチャルな二人が寄り添ってただけだ。
そのままオフィスに入ろうとした時、羽山さんに呼び止められた。
「ちょっとこっちに来て」
なんだろう…
羽山さんについて行って、フロアの非常階段の扉の向こうまで行った瞬間──
羽山さんに抱きしめられた。
びっくりして、声が出なかった。
ただ、耐えようとしていた想いが込み上げてきてしまって。
「会いたかったです」
と言ってしまった。
「俺も」
羽山さんの言葉に安心した。
幸せだった。
羽山さんが、私に会いたいって思っていてくれていた事が、凄く嬉しかった。
私は羽山さんの事がたぶん好きなんだ…。
あまり知らないのに。
「私、羽山さんの事…よくわかりません。でも好きになってしまったかもしれません…」
馬鹿正直に言ってしまう。
「俺も、天川の事よく知らない。だけど、俺もそうかもしれない」
よく知らないのに…羽山さんと私は抱き合っている。
「私、羽山さんの事ずっと何考えてるかわからなくて、ちょっと距離置いてたりしてました」
「元から何も考えてなくても、避けられる事はあるし、あまり思った事言わないからな」
羽山さんから他人を寄せつけないオーラを感じる事はあるけど…特に意識してるわけではなかったのか…。
あまり表情がなくて、心が読めなくて、そう思っちゃってたんだけど…。
今は違う。
わかりたいって思う。
知りたいって思う。
もっと一緒にいたいって。
このままずっとこうしていたかったけど…
流石に仕事が始まってしまうから、別々に歩いて席についた。
この関係をなんて呼べばいいかわからないけど、"あまる"と"ハヤテ"はゲームの外でも触れてしまった。
私はハヤテだけじゃなくて、羽山さんも好きになってしまった。
これからどうなってしまうんだろう。
羽山さんを遠目に見ながら考えていた。



