放課後。

俺は下校する。

…御影の王か。

なんとも物騒な話もあったものだ。

古より続く、法の介入すら出来ない凄絶な殺し合い。

そんな壮絶な戦いが、今の世の中でも続けられていたとは驚きを禁じ得ない。

そしてそのような戦いに、乙女のような可憐な少女が参戦するとは。

その権利である得物と招待状は、突然手元に届けられ、拒否権は与えられないという。

そのようなもの、不運でしかない。

俺の手元に届かなかったのは、とにかく幸運だと思うべきだろう。

苦笑いを浮かべながら、自室のある安アパートの階段を登り。