御影の王

古よりこの街では、多くの武芸者が集い、その腕を競い合っていた。

血で血を洗う戦。

その戦に唯一人勝ち残った者は、この御影の地にちなんで『御影の王』と呼ばれたのだという。

掟も何もなく、あらゆる手段を使って、ただ生き延びる事を目的とした、最強の称号の争奪戦。

やがて時代が流れ、凄絶でしかなかったその争奪戦も、ルールが取り決められるようになった。

数年に一度、選ばれた者だけが参加できる最強の称号争奪戦。

参加者には、何者からか得物と招待状が送られてくる。

招待状を送られた者に拒否権はない。

受け取った瞬間に、争奪戦へは強制参加となる。

参加人数はその年によってまちまち。

五人以上十人以下の武芸者が、世界中からこの御影市に集まってくる。

知る者にとって、御影の王という称号は、何よりも名誉なものなのだ。