御影の王

『御影の王』

聞き慣れない言葉だった。

何の事かわからず、俺は黙り込む。

そんな俺を見据える乙女。

宝石の如き瞳で、俺の眼を覗き込む。

どのような嘘偽りも見透かすような、美しく強い意志を秘めた瞳。

だが。

「…その分だと、本当に知らぬようだな…貴方ほどの腕の立つ男だ。もしやと思ったのだが」

乙女はそう言って溜息をついた。

「…何だ、その御影の王というのは」

言葉だけでは見当もつかない。

俺は素直に問いかける。

「……」

乙女は表情を引き締め、やや緊張気味に言葉を紡いだ。

「この街で得られる、ある称号の事だ…」