御影の王

小細工も技巧も使わぬ。

ただ真っ向からの振り下ろし!

それに対し、紅も余計な技術は差し挟まなかった。

ただ速く、ただ鋭く。

箒を目にも止まらぬ速さで突き出す!

結果。

「!!!!!!」

私は紅の突きで胴を穿たれ、紅は私の竹刀で脳天を打ち据えられた。

共に吹き飛び、道場の床に転倒する。

「く…!」

ゆっくりと身を起こす私。

身につけていた胴の防具に、穴が開いていた。

対する紅も。

「つぅ…」

額から血が流れている。

手傷を負っていたのは紅だが、私は防具をつけていたという有利がある。

この勝負、引き分けだ。