キス魔なカレシ。

 小倉くんの顔を見ていると、目が合ってしまった。

 すると、小倉くんはパッと花が咲いような満面の笑顔を見てせ、私の方へ歩き出した。

 えっ?何で、私の前に来るの…?

 「やっと、会えた…!俺の運命!」
 「はい!?」

 俺の〝運命〟って何!?

 「俺は、君の事が好きなんだ!可憐!」

 す、好き!?

 いやいや、可笑しいでしょ!

 「私たち、会ったことないよね!?てか、何で名前知ってるの!?」
 「忘れたのかい?俺のハンカチを拾ってくれたじゃないか」