キス魔なカレシ。

 教室に着くと、凛と俊也くんが駆け寄ってきた。

 「可憐と郁弥くんが付き合ってるって本当?」
 「すっげぇ、噂になってるぞ」

 もう、そんなに噂になってるの!?早すぎでしょ…!

 「そうだよ。僕たち、昨日から付き合ってるだ」

 郁弥くんが、私の肩を抱き寄せながら言うと、教室のあっちこっちから「きゃー!!」と黄色い悲鳴が上がる。

 「そうなんだ〜。おめでとう」
 「まぁ、お似合いなんじゃね?」

 その後も、ふたりには色々な事を聞かれそうになったが、チャイムがなって、有耶無耶(うやむや)になった。

 良かった〜。

 付き合う前から、キスする関係だったなんて言えない。