キス魔なカレシ。

 郁弥くんと自然に手を繋ぐ。

 前から思ってたけど、郁弥くんの手って大きくて温かい。

 私の手とは全然違う。

 そんな事を思っていると、学校に着いてしまった。

 それにしても、生徒からの視線が痛い。

 特に、女子の。

 郁弥くんて人気でモテてるから、しょうがないかもしれないけど…。恥ずかしい。

 「どうしたの?」
 「皆の視線が気になって…」
 「何だそんな事?良いじゃない、見せつけちゃおうよ」

 郁弥くんは、余裕の笑みを浮かべる。

 恥ずかしくないのかな…。

 「なんなら、今ここでキスしちゃう?」
 「しません!」
 「そうすれば、可憐ちゃんは僕のモノだって皆分かるでしょ?」

 そう言って、郁弥くんは首を傾げる。

 その仕草が無駄にカッコイイ。

 何で、こんなにカッコイイのっ…!

 キュン死にしそう。