次の日。

 私が家を出ると、郁弥くんが立っていた。

 「郁弥くん!?」
 「おはよう〜。可憐ちゃん」
 「お、おはよう。どうしたの?」

 こんな、朝早くから家に来るなんて何か大事な用でもあるのかな…?

 「一緒に学校に行こうと思って。ほら、僕カレシだし」

 カ、カレシ…。

 その言葉が、嬉しくて顔が緩みそうになる。

 「う、うん。一緒に行こう」