キス魔なカレシ。

 「別に良いけど…。凛は良い?」
 「うん。良いよ〜」
 「やった。ありがとう」

 私たちは、教室で夏休みの予定を立てることにした。

 「でも、男子ひとりだと、嫌じゃない?」
 「別に、そんな事ないけど…。あっ、俊也。ちょっと、来て」

 郁弥くんは、友達の俊也くんを手招きして呼ぶ。

 すると、俊也くんが私たちの所に来てくれた。

 「何だよ。郁弥?」
 「えっとねーー」

 郁弥くんが、俊也くんにこれまでの経緯を説明する。

 俊也くんは、スポーツ万能でクラスでもモテている男子で、あまり私は話した事はない。

 「ふーん。俺も参加するわ」
 「ふたりとも良い?」

 私と凛はふたりして、「良いよ」と声を揃えて言う。

 そうして、四人で夏休みの計画を立てる。