キス魔なカレシ。

 私が、郁弥くんの横顔を見つめていると、目が合ってしまう。

 「ふふっ。なーに?キスしたいの?」
 「へっ!?」

 郁弥くんは、イジワルな顔で言うとグッと顔を近づけてくる。

 「ち、違うよ…!!」
 「え〜。違うの?でも、僕はその気になっちゃた」
 「ふ、郁弥くん…」
 「休憩しよう?」

 甘い声が、頭に響く。