キス魔なカレシ。

 その時。

 階段を上がって来る足音が聞こえた私は、慌てて元の場所に座る。

 「お待たせ。ん?どうかした?」
 「な、何でもないよ!?」
 「そう?なんか、動揺してるみたいだけど…」
 「してないよ!」
 「ふ〜ん。まっ、いっか」

 どうやら、上手く誤魔化す事が出来たようだ。

 良かった…。

 「それじゃ、勉強しようか」