キス魔なカレシ。

 緊張しなが、郁弥くんの部屋に案内された。

 「テキトーにゆっくりしてて。今、飲み物持ってくるから」
 「うん。ありがとう」

 郁弥くんは、私が持ってきたケーキの箱を持ちながら部屋を出ていてしまった。


 それにしても、郁弥くんの部屋ってこんな感じなんだ…。

 キョロキョロを部屋を見渡す。

 シンプルな部屋だな。余計な物がない。男子の部屋ってもっと散らかっている物だと思ってた。

 「えっちな本とか、持ってないのかな…」

 いや、いや!何言ってるんだろ私!

 でも、少し気になってしまう。

 郁弥くんの好みとの女性とかちょっと、興味がある。