キス魔なカレシ。

 次の休日。

 郁弥くんに聞いた住所を家に来ていた。

 やっぱり、郁弥くんのお家にお邪魔するのは緊張するなぁ…。

 でも、ここまで来ちゃったし…。後には引き返せないよね。

 私は、深呼吸してチャイムを鳴らす。

 すると、玄関が開いて郁弥くんが現れる。

 「いらっしゃい」
 「う、うん。お邪魔します」
 「今日、親はいないからゆっくり出来ると思うよ」

 いや、それって郁弥くんとふたりってこと!?

 ますます、緊張しちゃうよ…。