「なら、僕の家で勉強する?」
 「え?」
 「僕、勉強には得意だし、教えるよ?」

 私たちは、人気のない理科室へ来ていた。

 何時ものようにキスをしたあと、期末試験について話していた時だった。
 不意に、郁弥くんが提案してきた。

 「でも、迷惑じゃない?」
 「迷惑じゃないよ」
 「それなら、お邪魔しても良いかな?」
 「うん。それじゃ、明日は休日だし明日にしよっか」
 「分かった」

 こうして、明日の予定が決まったのだった。