キス魔なカレシ。

 私が、息を整えていると何時の間にか郁弥くんが立っていた。

 「郁弥くん…」
 「お疲れ様」

 そう言うと、郁弥くんは私の手を掴んで体育館裏に連れて来る。

 「仮装リレー、頑張ったね。はい、ご褒美だよ」

 ちゅう。

 優しいリップ音が響く。

 「ん…っ…ぅん」

 今度は、頬ではなく唇にキスをされる。

 「はい、ご褒美はお終い。次は、僕が頑張る番だね」