キス魔なカレシ。

 着いた場所は、体育館裏だった。

 お互いに正面を見て立っているが、男子は何も言わない。

 「どうかした?」

 体調でも悪いのか。それとも、言い出しづらい事なのか。心配になってしまう。

 「あの、実はずっと前から、滝沢さんの事好きなんだ!付き合ってくれないかな?」

 すき、スキ…好き!?

 今、私の事好きって言ったの!?

 いきなりの告白に驚きが隠せない。

 「駄目かな?」

 どう、返事をすれば良いのかな…。

 私は、返事に悩んでしまう。

 告白された事なんて、今まで無いし…。

 何だか、頭が痛くなってきた。