キス魔なカレシ。

 私たちは、並んで歩いている。

 それにしても、郁弥くんってカッコイイよね。

 チラッと、郁弥くんの横顔を盗み見る。

 綺麗でサラサラな黒髪に、パッチリ二重の瞳。

 クラスの男子よりも、落ち着いていて色気のある仕草。

 「何?どうかした?」
 「う、ううん。何でもないよ!あ、家ここだから。送ってくれてありがとう!」
 「うん。じゃ、また学校でね」

 郁弥くんは、手を振り背を向けて行ってしまった。

 私は、どこかでまだ、郁弥くんの一緒に居たいと思ってしまっていた。