キス魔なカレシ。

 その後も、何度も角度を変えてキスをする、

 「うっ…んっ」
 「ん…ねぇ、もう一回」
 「んっ…あっ…」

 こんなに、何度もキスするのは初めてだ。

 頭がふわふわでとろけて何も考えられない。

 二人の唇が離れる。

 「本当はもっとキスしたいけど、もう帰らないとね」
 「うん…」

 ぼっーとする頭まで、何とか返事をする。

 「リップクリーム貸して?」
 「えっ?はい」

 リップクリームを今朝のように取り出すと、郁弥くんに渡す。

 「僕のせいでリップとれちゃったし、僕が塗ってあげるね」

 そう言うと、蓋を取ってリップクリームをこちらに向ける。