キス魔なカレシ。

 それからの行動は、早かった。

 結婚式を下見したり、ドレスを決めたり。

 とにかく、慌ただしいく動いた。

 まぁ、郁弥くんは凄く張り切っていて、私以上に動いてくれていた。

 「郁弥くん、疲れてない?」
 「全然。それよりも、可憐ちゃんと結婚するのが楽しみ過ぎるよ」
 「無理しないでね?私も、郁弥くんと結婚するの楽しみだよ」

 郁弥くんが、無理をしないように私がちゃんと見ていないと…。

 郁弥くんに、何かあったら…。

 私は、死んじゃうかもしれない。

 悲しくて。

 大袈裟かもしれないけど、それぐらい大切な存在だ。