そして、いよいよ大学へ行く。

 待ちに待った、郁弥くんとの大学生活に嬉しさが隠せない。

 郁弥くんと大学に着くと、別れてしまう。

 郁弥くんは、経済学部へ。

 私は、文芸学部に。

 郁弥くんは、お父さんの会社を継ぐから当たり前の選択だ。

 でも、離れるのは凄く寂しい。

 「可憐ちゃん。また、お昼に会おう?だから、そんな寂しいそうな顔しないで?」
 「う、うん。またね」