キス魔なカレシ。

 放課後になった静かな教室には私と郁弥くんしかいない。

 私たちの間に甘い雰囲気が漂う。

 「ねぇ、キスしたい」
 「えっ、朝したよね?」

 朝もしたのに…。

 「だって、可憐ちゃんとのキス好きなんだ」
 「す、好きって」

 まるで、告白しているような、甘くてとろける声。

 何時聞いても、この声色には慣れない。

 「わ、分かった良いよ?」
 「うん。じゃ、目閉じて?」
 「うん…」

 私は、郁弥くんに言われた通り目を閉じる。
 
 すると、郁弥くんの手が頬に優しく触れる。

 そして……

 ちゅう。

 柔らかくて熱いキスをする。