いよいよ、受験の日がやってきた。

 隣にいる可憐ちゃんを見ると、少し不安がっているようだった。

 今まで、可憐ちゃんは人一倍勉強を頑張ってきたから、きっと大丈夫だと僕は思っていた。

 可憐ちゃんとは、違う会場になってしまったのは少し心配だった。

 テストが始まり、僕は淡々と問題を解く。

 どれも、僕にとっては簡単な問題ばかりで、簡単だった。

 問題は、僕が可憐ちゃんに教えたやつが多くあったから、可憐ちゃんも余裕で合格するかもしれない。

 時間があまったから、テストを再確認するけどやっぱり間違いは無いようだ。

 そして、試験が終わった。

 可憐ちゃんも手応えはあるようで、これなら心配しなくても大丈夫だと思った。

 帰りには、頑張ったご褒美としてレストランに来た。

 可憐ちゃんも気に入っていたから、きっと喜ぶだろう。

 案の定、可憐ちゃんは、喜んで料理を食べてくれた。

 その姿がとても、可愛い。

 そして、ずっと前から気になっていた事を聞いた。

 可憐ちゃんが、いつ結婚したいか、だ。

 可憐ちゃんは、20歳って言うけど、僕は卒業したらすぐにでも結婚したい。

 そのことを言うと、戸惑いながらも承諾してくれた。

 やっぱり、可憐ちゃんは優しい。

 早く結婚したいな。