キス魔なカレシ。

 そうして、いよいよ合格発表の日。

 私たちは、大学に貼ってある貼り紙から、自分の名前を探していた。

 順番に上から見るけど、私の名前はない。

 どうしよう…。

 もしかしたら、不合格なのかも…。

 不安になっていた時だった「可憐ちゃんの名前あったよ!」と郁弥くんが私の名前を指差しながら言ってくれた。

 私も、そっちを見ると確かに私の名前が書いてあった。

 嘘…!

 私、合格したの!?

 信じられない…!

 「良かったね!可憐ちゃん…!」
 「うん!嬉しい!郁弥くんは?」
 「僕も合格したよ。これで、一緒の大学生活がおくれるね」
 「うん!本当に良かったよ…!」

 私たちは、手を取りあって喜んだ。

 自分でも、信じられないけど、現実なんだ…!