キス魔なカレシ。

 雨の日。

 僕は、少し買い物をする為に、外出していた。

 すると、傘もささずにずぶ濡れになっていた可憐ちゃんを見つけて、慌てて駆け寄ると僕に気づいた可憐ちゃんが泣きながら、僕に抱きついてきた。

 こんなに、泣いている可憐ちゃんを見たことがなかった。

 可憐ちゃんを僕の家に連れてくると、すぐにお風呂に入れる。

 風邪でも引いたら大変だったからね。

 まぁ、風邪を引いたら僕がつきっきりで、看病するけど。

 お風呂を上がった可憐ちゃんに、ココアを出すと大分落ち着いたようだった。

 泣き止んだ姿を見て、安堵する。

 どうして、泣いていたのか聞くと、まさかの親の転勤で可憐ちゃんが転校しなければならないとの事だった。

 流石の僕もこれには、驚いてしまう。

 でも、冷静になって考える。

 たとえ、可憐ちゃんの両親だとしても可憐ちゃんと僕を引き離すことは許さない。

 だったら、どうするべきか?

 答えは簡単だ。

 僕の家に住めば良い。

 そうすれば、ずっと一緒に居られる。

 早速、お父さんに電話して事情を説明すると僕たち用にマンションを用意してくれるとの事だった。

 そして、可憐ちゃんの両親を上手く丸め込めて、説得した。

 可憐ちゃんの両親は、僕の事を信頼してくれているようで安心する。