キス魔なカレシ。

 葛藤したけど、結局一緒のベッドで寝ることにした。

 「じゃ、電気消すよ」

 郁弥くんが、照明を消すとベッドへと入ってくる。

 シーツが擦れる音が妙に耳に残る。

 「可憐ちゃん、僕の方向かないの?」
 「向き合うのは、恥ずかしいから嫌だよ」
 「もう〜。しょうがないな〜」

 郁弥くんは、後ろからギュッと抱きしめる。

 うわぁ…!郁弥くんの体温を感じてしまう。

 ドキドキして、寝れないかもしれない。

 「可憐ちゃん、おやすみ」
 「うん。おやすみなさい」