キス魔なカレシ。

 「はい。乾いたよ」
 「ありがとう」

 お礼を言って、離れようってした時だった。

 不意に後ろからギュッと抱きしめられた。

 「郁弥くん?」
 「可憐ちゃんと一緒にこうして過ごせるなんて、夢みたいだ」

 なんて、言いながら、私な髪にキスをする。

 「私も夢みたいだよ」

 最初は、どうなるか心配だったけど今は、こうして郁弥くんと過ごせるのは奇跡かもしれない。

 「ふふっ。それじゃ、僕もお風呂入ってくるね」

 郁弥くんは、私を優しく退かすとお風呂へ行ってしまった。