キス魔なカレシ。

 「僕も可憐ちゃんと、離れるなんて嫌だよ」
 「でも、きっとどうにもならないよ…」
 「一つだけ、案があるんだ」
 「えっ?」

 案って、一体なんだろう…。

 「僕の家で、一緒に住もう?」
 「へっ!?」

 一緒に住もう…?

 郁弥くんのこのお家で?

 まさかの展開に驚きを隠せない。

 「僕の家に、住めば可憐ちゃんは転校したくて済むし、何時だって、一緒にいられるよ?」