キス魔なカレシ。

 「そろそろ、教室に戻ろっか。朝のホームルームが始まるし」

 郁弥くんは、そう言ってリップクリームを返してくれた。

 「そうだね。一緒に戻ると怪しまれるし、郁弥くんが先に戻って?私は、少し時間を置いてから戻るから」
 「うん、分かった。先に戻ってるね」
 「ちょっと、頭撫でないでくれない!?」

 いきなり、頭を撫でられて驚いてしまう。

 「ふふっ。ごめんね?じゃあ、またね」

 手を振って、郁弥くんは行ってしまった。