キス魔なカレシ。

 冬休みも終わり、時間はあっという間に過ぎて行った。

 先輩たちは、卒業して私たちは、三年生になった。

 本格的に将来について、真剣に考えなければならなくなった。

 私は、今のところ大学へ進学することしか考えてなくて、特に夢は無かった。

 進路希望調査の紙を睨みながら、悩む。

 明日までに、提出なのに…。

 どうしよう…。

 「可憐ちゃん、どうしたの?」
 「郁弥くん。進路希望調査のやつ書いた?」
 「うん。僕は、県内の大学に行くつもり」

 話を詳しく聞くと、県内でも超有名だ大学に行くとのことだった。

 なんでも、将来はお父さんの会社を継ぐんだって。

 郁弥くんのお父さんは、私でも知っている会社の社長だと言うことを、最近知った。

 郁弥くんのお父さんには、何度か会ったことがあり、とても優しくて穏やかな人だった。

 「そっかぁ…。目標があるって良いなぁ〜」
 「可憐ちゃんの将来は決まってるでしょ?」
 「えっ?」
 「可憐ちゃんは、僕のお嫁さんになるんだよ」
 「し、将来的にそうかもだけど…。ほら、大学に行くとか、就職するとかあるでしょ?」

 は、恥ずかしい…。

 教室にいるから、誰かに聞かれたらどうしよう…。

 「え〜。大学に行くのは良いけど、僕が可憐ちゃんの事を養うなから、働かなくて良いんだよ?」
 「郁弥くんに、甘えてばかりじゃいけないよ」
 「なんで?もっと、甘やかしたいから、もっともっと僕に甘えて?」