キス魔なカレシ。

 「うん?何だか、今日は唇が甘いね」

 郁弥くんは、唇を舌で舐めながら言う。

 あまりの、色気のある仕草にドキドキしてしまう。

 何で、こんなにもカッコイイんだろ…?

 「聞いてる?可憐ちゃん?」
 「う、うん。聞いてるよ。多分、リップクリームのせいかも」

 私は、スカートのポッケから、いちご味のリップクリームを取り出して郁弥くんに渡す。

 「へ〜。いちご味のリップクリームなんてあるんだ」

 随分と、まじまじと見るんだ…。興味あるのかな?

 今どき、男子でもリップクリームを塗るのは珍しくないし。

 すると、郁弥くんはリップクリームの蓋を開けてると、自分の唇に塗り始める。

 「ふふっ。これで、可憐ちゃんと同じだね?」
 「〜〜っ」

 そんな、甘いが声で言わないでよ…!