キス魔なカレシ。

 可憐ちゃんを叩こうとした女子が学校に来なくなったらしい。

 まさに、自業自得。

 僕たちには、関係ないことなのに可憐ちゃんは気にしていた。

 あんな女子の事なんて、早く忘れてしまえば良いのに。

 何か、可憐ちゃんはソワソワしていたから、問い詰めると例の女子の家に行くと言った。

 なんでも、女子の友達に学校に連れてくるように言われたらしい。

 そんな、面倒事を可憐ちゃんに押し付けるなんて…。

 意味が分からない。

 可憐ちゃんに何かあっては遅いから、僕はもちろん着いていく。

 そして、当然のように小倉も着いてきた。

 いや、なんで君まで着いて来るの…?

 可憐ちゃんにベタベタして、ウザいったらない。