キス魔なカレシ。

 小倉の事で、苛立ちを覚える日々。

 ある時、事件は起こった。

 可憐ちゃんが、複数を女子に囲まれていた。

 そして、女子の一人があろう事か、可憐ちゃんを叩こうとした。

 僕は、怒りで目の前が真っ赤になった。

 女子の手を思いっ切り握ると、痛そうにするがそんなのは、関係ない。

 僕の大切で大好きな可憐ちゃんに手を出そうなって…。

 万死に値する。

 可憐ちゃんは、優しいから女子を庇う。

 どうして、こんな時でも優しいのかな?

 もっと、怒って良いのに。

 途中で小倉が来たりして、いい迷惑だった。

 さり気なく、可憐ちゃんの手を握るし。

 泣き崩れいる女子なんて、無視して僕たちは教室に戻った。