キス魔なカレシ。

 可憐ちゃんが、どうして早いのか不思議そうにしていたので、素直に「早く可憐ちゃんとキスしたいから」と言うと、唖然としていた。

 少し、素直に言い過ぎかも。

 でも、本音だから仕方がない。

 僕が選んだリップクリームを塗ってきたか聞くと、顔を赤くしながら、頷く。

 きっと、あれから可憐ちゃんは、僕のことで頭がいっぱいだったはず。

 まぁ、これは僕の願望にすぎないけど、そうだったら嬉しい。

 可憐ちゃんは、恥ずかしそうに手で唇を隠しているが、優しく手を外すと、キスをする。

 だって、トロンとした顔でいかにも「キスして欲しい」って表情をしていたから。

 そんな顔をしちゃうから、僕みたいなヤツに隙をみせるんだよ。

 キスをすると、チェリーの味がして我慢出来なくて、何度もキスをした。