キス魔なカレシ。

それからは、僕に流されるように可憐ちゃんとキスをする関係になった。

可憐ちゃんは、押しに弱い。

今日も、誰もいない静か空き教室で、キスをする。

今日のキスは、いつも以上に甘くて、少し頭がクラっとしてしまった。

何故か聞くと、いちご味のリップクリームを僕に渡してきた。

なるほど、この甘さはいちごだったんだ。

僕も可憐ちゃんと同じになりたくて、唇に塗ってみる。

可憐ちゃんは、僕の唇を凝視して顔を真っ赤する。

もっと、可憐ちゃんとキスしたかったけどホームルームが始まってしまう。

本当は可憐ちゃんと一緒に教室まで行きたかったけど、
可憐ちゃんの要望にはなるべく答えたかったから、別に教室に戻る。

あぁ…。僕の唇甘いな。

自分の唇を舐めて、そう思った。