キス魔なカレシ。

 「帰っていないさ」

 後ろから小倉くんの声が聞こえて、振り返る。

 「はい。これ、可憐にプレゼント」
 「えっ!?」

 渡さるたのは、巨大なうさぎのぬいぐるみだった。

 小倉くん、これを取っててくれたんだ。

 「俺の愛はね、これ以上に大きいけどね」
 「はぁ?僕の方が大きいから」

 何やら、嫌な予感がする…。

 「なら、勝負してみるかい?どっちが、多くぬいぐるみを取れるか」
 「別に良いけど?負けたら、可憐からは手を引きなよね」
 「良いだろう。それじゃ、よーいスタート!」

 二人は一斉に、私を置いて走り去ってしまった。