キス魔なカレシ。

 着いた場所は、ゲームセンターだった。

 「ゲームセンターとか、久しぶりに来たなぁ…」

 ゲームセンターの中は賑やで、沢山の人で溢れかえっていた。

 「あっ!このぬいぐるみ可愛い」

 UFOキャッチャーのガラスケースの中には、可愛らしいクマのぬいぐるみがあり、私は思わず駆け寄ってしまう。

 「これ欲しいの?可憐ちゃん」
 「うん。でも、私UFOキャッチャー苦手なんだよね…」
 「なら、僕が取ってあげるね」

 郁弥くんは、そう言うと財布からお金を取り出して、機会に入れる。

 迷いのない動きで、操作をする。

 わぁ…。真剣な横顔だなぁ…。

 綺麗な横顔に見とれてしまう。

 「はい。可憐ちゃん取れたよ」

 いつの間にか、ぬいぐるみが取れたようで、私に渡してくる。

 私は、それをギュッと強く抱きしめる。

 「ありがとう!大切にするね!」
 「うん」
 「あれ?そう言えば、小倉くんは?」

 さっきまで、いたはずの小倉くんがいなくなってしまった。

 「さぁ?帰ったのかな。それの方が僕は嬉しいけどね」