キス魔なカレシ。

 それは、いきなりの事だった。

 私が遅い朝食を食べ終わった頃、チャイムが鳴った。

 誰だろう…?

 不思議に思いながらも、玄関のドアをあけると…

 「やぁ、可憐。おはよう」

 小倉くんがいた。

 いやいや、何でいるの?

 今日、会う約束なんて、してないよね?

 「何でいるの?」
 「可憐の事が恋しくてね。気づいたら、君の家の前にいたのさ」
 「はぁ…。そうですか」
 「どうだい?良かったら、デートしよう」

 しませんけど!?

 私は、キッパリと断ろうとした時だった。

 「許すわけないでしょ」

 郁弥くんが、立っていた。

 「えっ!?何で、郁弥くんまでいるの?」
 「可憐ちゃんに会いたくて、来ちゃった。来て正解だったよ…。全く、油断も隙もない」
 「まさか、休日まて君と顔を合わせる羽目になるとはね」
 「それは、こっちの台詞だよ。そんな事より、可憐ちゃん暇だったら僕とデートしよう?」
 「まぁ、暇だから良いけど…」
 「そういう事だから、邪魔な小倉くんは消えてくれる?」
 「嫌だが?俺もついて行く」

 郁弥くんが、何を言っても諦めるつもりは無いらしい。