話し合いの結果。

 プラネタリウムになった。

 プラネタリウムだったら、準備の手間がかからないからだ。

 「準備は、明日からだから」

 まぁ、準備といっても看板を作ったり、プラネタリウムの機械を用意するだけだけどね。

 「それじゃ、今日はここまで。解散!」

 郁弥くんの掛け声で、教室には人が居なくなり静かになった。

 残っているのは、私と郁弥くん、そして小倉くんだ。

 「プラネタリウムもロマンチックで良いけれど、俺は演劇やりたかったよ」
 「演劇とか好きなの?」
 「好きと言うわけではないけど、もし演劇をするならロミオとジュリエットで、もちろんロミオは俺で、ジュリエットは可憐さ」
 「いやいや、無理でしょ!?私がジュリエットとか」
 「変な事言わないでくれる?もしやるなら、僕がロミオで、ジュリエットが可憐ちゃんだよ。君は、木でもやったら?」
 「そう言う君こそ、草でもやったらどうだい?」

 またしても、二人の言い合いが始まってしまった…。

 「もうっ!私先に帰ってるからね。二人で仲良くしてたら?」
 「ちょっと、可憐ちゃん!僕を置いていかないでよ」
 「今日は俺が送っていくよ」
 「〝今日は〟って、〝いつも〟の間違いだよね?いつもいつも、僕たちの後にいてさ。」

 なんて、言い合いをしながも、私の後を追ってくる。