「今日は、文化祭の出し物について決めてもらう。委員長、前に出て来て仕切ってくれ」

そう、文化祭の時期がきてしまった。

私と郁弥くんは、皆の前に出て仕切る事になった。

「それじゃ、何か案がある人いますか?」

私は、皆に問いかけるが反応は様々だった。

皆の案をまとめて、黒板に書く。

・メイド喫茶

・お化け屋敷

・焼きそば屋

・プラネタリウム

・演劇

う〜ん。難しいなぁ…。

「郁弥くんは、どう思う?」
「そうだね…。メイド喫茶は、可憐ちゃんが他の誰かに可愛いメイド服を見せるのは嫌だから却下かな」

サラッと、とんでもない事を言う。

それに、決める基準が私なんだ…。

「おい。イチャついてないで、進めろよ」

俊也くんが、私たちを見てそう言う。

「俺は、可憐のメイド服が見たいが?」
「残念。僕は、一度見てるし、君が見る事は一生ないよ」
「な、何だと!?見たのか!」
「ちなみに、写真もあるよ」

いや、それって、運動会の時だよね!?

いつの間に、撮ったの!?

「言い値で買う」
「お金なんて、要らないよ」
「クソっ。俺がもっと早く転校して来たら…!」
「もうっ!いいから、文化祭の話してよ!決まらないと今日帰れないよ!」
「「はーい」」

本当大丈夫かな…。