キス魔なカレシ。

 「可憐ちゃんが、わざわざする事ないのに」
 「全く、その通りだね」

 はい、速攻バレました。

 「二人が来る必要なかったのに…」
 「また、可憐ちゃんに何かあったら、困るしね」
 「今度こそ、彼じゃなくて、俺が守るよ」
 「いや、カレシの僕が守るから君の出番はないよ」
 「そうだと、いいけどね」

 二人が来ると絶対喧嘩するから、嫌だったんだよね。

 もう、遅いけど。

 「この家じゃない?」
 「そうみたい」
 「チャイム鳴らしてみるかい?」

 小倉くんが、チャイムを鳴らす。

 すると、中から「はーい」と声が聞こえて、ドアが開くと花梨ちゃんのお母さんだと思われる人が姿を現す。

 「何かご用ですか?あら?その制服は、花梨と同じ制服ね」
 「はい。花梨ちゃんがずっと、学校に来てなくて心配して来ました」
 「まぁ…!花梨のお友達なのね。さぁ、上がってちょうだい」

 友達とは、違うけど…。説明するのが面倒くさいし、そのままで良いか。