キス魔なカレシ。

 そう思っていたのに…。まさか、こんな事になるなんて…。

 「アンタのせいだから!」
 「はい?」

 私はまたしても、前の女子たちに囲まれていた。

 「アンタのせいで、花梨(かりん)が学校に来なくなったの!!」

 どうやら、私を叩こうとしていた彼女は花梨と言うらしい。

 それにしても、それは私のせいでは無いと思う。

 凛が言った通り〝自業自得〟だ。

 「それって、私のせいじゃないと思うけど…」
 「うるさい!!」

 全く、聞き耳立てない。

 どうしようなぁ…。

 「私にどうして欲しいの?」
 「花梨を学校に来させて!」

 いや、何で私が?

 てか、無理ゲーでしょ

 「…。分かった。でも、上手くいかなくても、責めないでね?そして、二度と私に関わらないで」

 彼女たちに、関わるのは私の心がもたない。

 「約束する。花梨を学校に来させたら、二度とアンタ…郁弥くんたちに関わらない」

 その言葉だけで、十分だ。

 郁弥くんたちには、気づかれないようにしないと…。

 絶対面倒な事になる。