キス魔なカレシ。

 結局、三人で帰ることになってしまった。

 「ちょっと、何で君まで一緒に着いてくるのかな?」
 「可憐が俺と帰りたいって言うからね」
 「勘違いしないでよね。可憐ちゃんは、仕方がなく君と一緒に帰ってるだけだから」
 「もう、喧嘩しないでよ」

 私は、二人のやり取りに呆れてしまう。

 とう言うか、私を挟んで喧嘩しないで欲しい…。

 「あんまり、喧嘩してると私ひとりで帰るよ?」
 「「それは、駄目」」

 なんで、そこで息ぴったりなの…?

 意味分からない。

 「可憐は可愛いのだから、変な輩に声を掛けられたら大変だ」
 「君に、同意するのは癪(しゃく)だけど、そうだよ。可憐ちゃんは可愛いから、僕が守ってあげないと」
 「〝守る〟ね…?」

 小倉くんが、怪しげに笑う。

 「何かな?」
 「君は、華奢(きゃしゃ)な身体付きだから、何かあった時に、力負けするんじゃないかい?」
 「ご心配どーも。僕、こう見えて、強いよ?」
 「ふーん。本当かな?」

 また、二人の間に火花が散る。

 私は、呆れてしまいひとりでさっさと、二人を置いて歩く。

 「可憐ちゃん!待ってよ!」
 「俺を置いていかないでくれ!」

 後ろで、騒がしく何か言ってるようだど、無視をして先に進む。

 前途多難だな…。