私は終始顔が熱かったけれど、亮くんは満足そうな顔で、登校道を一緒に歩いた。
「それじゃ、まなか、絶対に男に近付かないこと、今のお友達以外女子にも気を付けてね」
亮くんはそう言って私に釘を刺して、校舎にはいって、見えなくなるまで、ずっと手を振り続けてくれた。
嬉しくて、恥ずかしくて、居たたまれないなぁ。
でも、幸せが顔に出てしまっていたのか、咲奈ちゃんが、これまた鋭く「何かあったの!?」とキラキラした目で問い詰めてきた。
こんなに勇気を出せたのは、咲奈ちゃんのお陰なので、恥ずかしさはありつつ、素直に説明した。
「そっか、そっかぁ、まなかちゃん、良かったねぇ

