亮くんはどこかワントーン下がったような声で言った。

「うん、まなかが子供じゃないから、心配なんだよ」

どういうことだろう??
でも、子供扱いされていた訳じゃなかったなら、良かった。

「そう言えば、亮くん、まなかって、よんでくれるようになったよね」

何気なく言ったのだけれど、亮くんはピタリと止まった。

「あれ?俺、まなって…呼んでない?」

「え、うん。まなかって……」

亮くん気付いてなかったのかな??